企業判断について2006年10月29日 00:38

前回に続き、私自己流の企業判断基準を書きたいと思います。 もちろん自己判断だということと、未熟な人間の言うことだと思っていただいてかまいません。

さて、営業職でいくつもの会社に訪問し、社長含め様々な人物に会って企業を拝見してきた経験から下記のような点を仕事上の企業の判断基準にしていました。

まず企業に訪問(あるいは電話)した際に受け付けていただいた人物の態度がしっかりしている企業にわるいところは少ない。これは経験上本当によく当たります。大きな企業より中小企業のように、一般の事務の方が応対してくれるところは更にはっきりと企業レベルがでてしまいます。 これはけっしてその人個人の資質ではなく、いかにまわりの人間が常に訪問者に気を遣っていて、それをいつも話し合って教育しているかがストレートに出るからです。

事務所内をちょっと見渡しただけでもいろいろと感じることはあります。例えば月が替わって3,4日たつのにカレンダーが変わっていない事務所。日時が関係ない企業なんてあるわけが無いし、それに誰も気づかないのは問題。もっと問題なのは、気づいていても誰かがやるだろうと責任を回避しているような会社の場合はおして知るべし。 前回も書きましたが、たとえ個人企業でも事務所を構えているのに奥さんやお子さんが平気で事務所内で遊んだり私物がおいてあったり、犬猫のペットが我が物顔でソファーに寝ていたり。自分の会社だから文句は無いだろう、という態度があると正直深いお付き合いはしたくないなと思います。こんな基本的なことに節度が保てないのだから、仕事上のトラブルになったときには絶対に「なーなー」で済ませる体質になっているはずですから。

社長が社員を○○ちゃん、とかニックネームで呼ぶのも善し悪しです。本当にコミュニケーションがうまくいっているケースももちろんあるのですが、社長(上司)側の一方的な「親しさの強要」が多いのも事実。社内の場合は部下側の多少の我慢で済むのですが、たいていこういった企業は外部の取引企業の人が来ていても○○ちゃん、って呼んでます。変なニックネームだったりするとかなり品位を疑われるのですが、それにマヒしてしまっているのが問題なのです。ちゃん付けで呼ぶのが親しいのでは無いのです。尊敬され親しまれている上司なら外部の人間から見たってすぐ分かります。哀しい「慕われている自分アピール」は薄っぺらな人間像があらわになります。

仕事の戦場である事務所内に社長の私物や趣味の品々が占拠しているのもダメ。こういう人は間違いなく同じ趣味を社員に強要していますし、挙句に取引会社にも強要します。本当に興味があったら社員側から聞きますし、そんな道具類を事務所に飾る神経も疑問です。きちんとした策略で「事務所を訪れた人の興味を引き出す」ためにそういう「しかけ」をしているところはやはり違いますから。

こんな自己流の判断ですが、私のように転職前に下見の意味で訪問できる人や面接に訪れた際に事務所を見渡して自分なりの判断の参考になればと思います。

履歴書 その12006年10月29日 23:14

履歴書の送付ですが、事前の基本的なことから。

まずどんな本や転職に関するホームページを見ても履歴書に「求人雑誌」の付録についているようなものを使ってはいけないと書いてありますが常識でしょう。あなたが求人の担当者として考えた場合、きちんと買ったものに書いてくるのと、おまけに書いてくる人ではまず第一印象が違うでしょう? とくにこのブログは40過ぎの中年の体験談でもあり、同年代の人に参考になればと書いているので、そこそこの人生経験を経た人がおまけの履歴書では…。 買った履歴書を使う、これは基礎の基礎です。

次に写真。あまり写真についてクレームをつけられることは無いのですが、一度だけ写真のバックが暗い、この写真だとあなたが暗い人物に見えちゃいますよ。と、アドバイスを受けたことがありました。それぐらい気を抜けない部分でもあります。特に履歴書で1次審査、それが通れば面接という会社においては十分気を使ってもいいところです。少しでも余裕があれば写真館で何度か撮りなおしをして一番いいものを使えればベスト。私は金額の問題でセルフの機械で撮りましたが、視線がばらばらだったり、ピントが甘かったりとあまりおすすめはできません。 絶対だめなのが以前使った残りがあったと黄ばんだものを使うことです。しかも日時が過ぎていれば顔かたちも変わってくるでしょう。「まにあわせ」が担当者に伝わってしまったらいいことは何も無いと思いますよ。自分で写真を用意する場合、きちんとした大きさに切られていない、ましてやナイフや定規を使わずにはさみで曲がって切ってあるなんていうのも見かけますがこれは印象悪いですよ。 俺は自分の仕事で勝負なんだ、そんなみみっちいことはどうでもいい!という方もいらっしゃるでしょうが、その仕事の話を聞いていただくにはまず面接までこぎつけなくてはいけないのですから。

筆記具。これもけっこう人柄が出てしまいます。鉛筆なんかで書く人はこの時代の人にはいないでしょうが、履歴書を途中まで書いて、翌日書き足して、という時に前回と違うペンを使ったために字の太さやインクの色が少し違うなんていうのも気にする人には気になります。特に、総務部一筋。人の性格や仕事っぷりは文字や態度で分かるのです!などという人が履歴書を見る人だったら大変です。そうでなくても、一枚の履歴書が太字や細字が混在して、インクの色もまちまちの物が来たら「片手間に書いているのか?」と思われてもしょうがありません。履歴書に使うペンは1本に決めておいて使う。こんなどうでもよさそうなこともそこまで気を遣うことで自分自身への緊張感が生まれてくるものです。

最近は印を押す欄が無いものが増えましたが、私は無くても押しました。私が責任をもって書きましたという一種の「覚悟」みたいなつもりで。

次に欄は全部埋めること。必要の無い場所は別ですが、趣味や好きな教科なんて場所を「この歳で教科なんて」と思っても、必要な場所を書かないのは「手抜きでいい加減です」と言っているようなもの。 通勤距離や所要時間なども書かない知らないというのでは「御社に興味があるといいつつも、場所も時間も特に調べるほどではありませんでした」と言っているも同然。正確な必要はないのだからおおよその数値は記入すべきです。

いよいよ一番大事な学歴、職歴、志望動機は次回

学歴 職歴 志望動機2006年10月30日 22:43

履歴書において最も重要な部分。 求人企業に自分を「必要」と感じていただく部分ですね。

よっぽど特殊技能でもないかぎりは、この部分をいい加減に書いた履歴書で面接にこぎつけることは難しいでしょう。 まだ会ったことも無い人をわずかな文章にて判断し、一緒の仲間として働くための第一段階です。企業の担当者も細心の注意を払うところです。

まず学歴。 よっぽどの事情が無い限り小中学校を詐称する人はいないでしょうが、もちろん正直に書くことは大切です。重要視するのは何を学んできてそれが会社にどう生かせるかを知りたいわけですから、そこに重点を置いて書きます。ただ「○○大学 経済学部卒業」と書くよりは「○○大学 経済学部卒業 在学中特に流通業の経営について学び、卒論は(流通業と日本の経済)」のように簡単にアピールを入れることも必要かと思います。 ここは「余計な事書くな、聞きたきゃこっちで聞くよ!」という担当者の場合もあるのでちょっと賭けの部分もありますが、中年の転職なら熱意でクリアできるでしょう。

職歴。 市販の履歴書に書ききれる(初めての転職の場合など)時はそれでもいいのかもしれませんが、2、3社以上になるととても書ききれなくなります。 私の場合もそうでしたので、別紙に職歴としてまとめました。 パソコンで時系列に書式をまとめて見やすくし、各々の会社で携わった業務を中心に詳しく。職歴の書き方については別にまた書きたいと思います。なにせ一番大事な部分ですから。

志望動機。 履歴書では小さな枠にされていますがだからこそ目を引く必要があります。いわゆるキャッチコピーの部分。間違っても「貴社の業務が自己の適正に合うため」などという文章を書いてはいけません。面接のときに動機として改めて聞かれる事も多い部分なので短くも的確に情熱が伝わるような言葉が望ましいでしょう。「15年間の企画営業の経験が御社の売り上げアップに確実に繋がる確信を持っております」「今まで望んでいても部署が違いできなかった業務が今回の求人で募集されていました。この業務のために資格取得をすべく学校にも通っておりますのですぐに戦力になれます」ぐらいのアピールは必要です。嘘はつかずに、でもできるかぎり大きく表現することが大事です。

つづく

どこまでも食い下がる2006年10月31日 23:19

職歴を更に後回しにし、私が実際にやった数々のしょぼいけれど、そうせざるを得なかった。そこまでしても面接までこぎつけたかったという内容を書きます。

まねするもよし。

俺はこんなみっともない真似だけはしたくない!と孤高の獅子となるもよし。

どう感じるかは人それぞれ。でも俺はこうしました。自分のために。

応募の食い違いを利用:ハローワークに求人を見つけたら、会社の内容を知るために必ずHPを確認しますが、その際「求人情報」を掲載している企業が多く、ハローワークと微妙に募集内容が違います。私はこの違いが企業の本音の部分だと思います。だってわざわざ違う内容にする必要はないはずですから。一番多いのがやはり「年齢」です。ハローワークには年齢不問と記載してあっても、自社のHPにはしっかり35歳迄、なんて書いてあります。当然こっちが本音だと思うのですが、私のように「わらにもすがる思い」の求職者は受け入れてもらえるほう、つまりハローワークから応募するわけです。ハローワークを経由するメリットは、企業側にもなぜ採用しなかったのかを回答する義務があるので、応募されれば一応面接までこぎつける可能性が高くなります。 この逆もありで、ハローワークでは応募期限があるので、一度期限が来てしまうと担当者がもう一度更新?か再登録にいくみたいでその間募集が掲載されない期間があったりします。ところが自社HPだと随時募集、となっていたりするので当然ライバルの少ない時期にキッチリ目立つように応募します。これも継続的にHPを見ているちっちゃなテクニックの一つです。

履歴書の郵送に関しても一計:履歴書を買ったら付いてくる封筒に3つ折にして切手を貼って投函。は絶対しませんでした。ただでさえいろんなハンデがあるのに「普通」のことをしていてはいけません。「この人こんなことまでして受かりたいのかね」なんて担当者が鼻で笑うぐらいでちょうどいいのです。だってそうなんだもん。ということで、履歴書は折らずに入る大きい封筒で送る。 あっ!その前に、履歴書って半分に折るとB5サイズのものが一般的でしたが今は半分でA4のサイズのものがありますのでそっちのほうが当然大きい。つまりほかの人の履歴書と一緒になっても必ず目立つので、探してでも大きいのを買いましょう。 それをA4サイズの封筒に折らずに入れる。 おっと、この時も大事な私の履歴書ですという雰囲気を演出するために透明ファイルに大事にはさんで封筒に入れましたよ。 それを郵便局に直接持っていって速達で送る。これだけでなんか熱意のかけらでも伝わればと思います。挙句に私がしたのは郵便局で売っている各種記念切手の「目立つデザイン」の切手を貼りました。鉄腕アトムやウルトラマン、ミッフィーとか寅さん等ほんの少しでも目にとまって、ユニークな人物と思ってもらえたらラッキーじゃないですか。やらないところには何もおきません。

直接持っていく:というのもやりました。「ちょっと近くに仕事できたもので」なんて営業の最大の利点を生かして。これは以前も書いた「会社の雰囲気を直接感じ取れる」メリットもあるので一石二鳥です。わざわざ持ってきた熱意の有る自分をアピールするとともに会社の様子も分かる。できる人にはやってみる価値はあるのでは?

期限を逆利用:応募の期限は大体週末か月末が多いですね。よっぽど急ぎの求人で無い限りはきりのいいところで区切って、と考えるのが一般的みたいです。転職に動いているときって大抵いつも何社かの候補を秤にかけているのでなかなか決心が付かず締め切りぎりぎりになるのもしばしば。そんなときはわざと担当者に電話をかけて、今日までとの事ですが、今夜送るので到着が遅れそうなのですが。と聞いて、間に合いませんからダメですといわれたことはありませんでした。もちろん企業の考え方なので、ルーズと判断されることもあるでしょうから一概には言えませんが。金曜締め切りの場合は担当者も多少の配送遅れなども見越して月曜到着分までは考えにいれてくれていることがあるように思いました。

それと、募集要綱に採用担当者の名前がある場合は必ずその方の名前まで宛名に書き入れる事。大きな会社になると会社名だけで「履歴書在中」も書かないと担当に届くのが遅れることも十分に考えられます。本当に転職したいのなら細心の注意も必要です。

つづく