履歴書 その22006年11月13日 00:59

何かの本で読んだ言葉で、うろ覚えですが、アメリカでは 自分のレジメ(履歴書)を書くときに、「嘘をついた部分は 一箇所も無いが、脚色していない部分も一箇所も無い」と。

私はこの言葉が大好きですし、共感もします。 自分が誰の目から見ても魅力的で、一目で仕事ができる 人間に見えるのならこんな脚色なんてことは考えませんが、 そのような人はまれでしょう。

ですからこそ、自分の資質を自分なりに高く!評価して書きます。

辞めた理由が全部「一身上の都合」では転職が多いほど ただの飽きっぽいやつ、と思われてしまいます。 ここは少し具体的理由を書き、面接時に聞かれたら 補足説明できるようにしておくほうがいいでしょう。

具体例: 結婚を機に更なるキャリアアップを目指し転職 (給料、キャリアアップは誰でもいつでも目指すことだが 結婚などの理由が付くと、「更にがんばるぞ!」という 前向きな転職だったと説明しやすい) 他社からのオファーにより転職を決意 (自発的な転職でも、面接を受けて最終的にその企業から 「よろしく」といわれれば立派なオファー(と、私は解釈します)) 自分の企画や業務が社内規定に縛られ十分に発揮できなかったため (納得できない仕事をやらされたりしていた事をマイルドに表現) 自分の考える方向性が会社の目指す物と違っていたため (こんな会社いてもだめだ!と思ってもどんなダメ会社でも 悪口を書いてしまっては人間性が幼稚と思われます。我慢ガマン)

資格、特技の欄などは絶好のアピールの場、多すぎず、しかし 確実に印象に残るように決して単語で終わってはもったいない!

具体例: ×サッカー ○サッカー(現在でもフットサルならできるレベル)と追記します←(どこにも どんなチームに所属してるとか、なんの基準のレベルか、現在もやり続けているのか などとは書いていません。あくまで経験があるから今でもできると思うよ、という 自分の意見です)

×映画鑑賞 ○映画鑑賞(字幕無しで理解できるよう努力中)←(英会話を習っているとも書いてないし いつから努力しているとも書いてない。でも受け取る側としてはずいぶん前から英語の勉強 をしてがんばっているんだな。と、思っていただければラッキー。どこにも嘘はないし)

×ドライブ ○ドライブ(郊外でさまざまな人に出会うのが好きです)←(どこかに出かければ コンビニで買い物をしたって誰かに出会っているわけです。旅に出て活発に コミュニケーションをとっている、と解釈されればラッキー)

次回も具体例を示しますが、脚色しすぎるとやはり嘘になってしまうので、面接時に 聞かれて答えられないほど脚色してはいけませんし、もちろん全くの嘘はすぐばれます。

面接時に聞かれても困らない実績作りは自分でする必要があります。

例: Q:サッカーはチームにでも所属してやっているの? A:いえ、今は一人で体力維持のために続けているだけですがぜひよいチームがあれば 参加したいです。

Q:英語を学んでいるのですか?現在のレベルは? A:自己啓発のために始めたばかりで、恥ずかしながら映画はまだ字幕無しでは 無理ですね。試験はまだ受けたことが無いので近々TOEIC試験を受けてみようと 考えています。

Q:どのような場所にドライブに行って話をされるのですか? A:殆ど日帰りの範囲です。一番最近では○○です。お店に入って買い物を するときなどは必ず地元の方との会話を心がけています。

どうですか。単なる単語で終わってしまうよりは履歴書に「膨らみ」や 「人間性」が出てくると思いませんか? 面接の時も職歴や年齢などの「痛い」点に触れられるよりも、どうにでも答えが 返せる部分なので私はできるだけこの部分で話を広げてもらえるような「しかけ」 として重要視していました。

職歴 その12006年11月12日 00:24

前後しましたが、履歴書で一番大事な職歴の欄に入ります。

転職歴の多い中年の体験談、及びアドバイスになればと 思って書いていますので、転職歴の無い人や特定のスキルで ヘッドハンティングをされているような人にはあまり参考には ならないでしょう。

職歴において大事なことは、その職歴がいかに自分が応募している会社に おいて役立つかの表現だということに尽きると思います。

技術職の求人に対し、営業の経験しかない人間がその職歴のみを並べたて、 興味があるのでがんばります!ではどうですか?あなたが経営者や人事担当者 であったら「やってくれるかも?」と考えますか? 少しでもそう考えてもらうためには、自分の職歴を最大限、企業のメリットとして 感じてもらう必要があります。 上記の単純な例で言えば、「技術の考え方の中に私が長年培ってきた営業の視点、つまり ユーザーの求める視点からの考え方が加わればより魅力的な製品開発の手助けになると 考えています」とするだけで、違った業務の経験がメリットに変わってくるではありませんか。

職歴をごまかすのではなく、自分の力を最大限にアピールし、 その企業の力となる方法を考えるのです。

よく履歴書のたとえ話をラブレターに置き換えた話を目にしますが、 本心から相手に認めてもらうためには目に見える自分の外観など ではなく、心からの思いを書くはずです。 職歴のみの記載は、私は身長が○○で…出身は○○で…、程度のものです。 それに肉付けをする事で自分の内面を相手に伝えなくてはなりません。 だとしたら、その内容はできるだけ相手の欲しているものに近くなくては いけないのです。 嘘を書かずにでもメリットとして書く。これが真髄です。 身長が低い人ならまだ成長期だと書くこともできますし、現在食事に気をつけて カルシウムをたくさん摂取する生活をしているとすれば前向きさが伝わります。

次回は具体例を中心に。

履歴書送付後2006年11月03日 00:59

履歴書を送ってしまったらもうすることは何も無いのか?

いえいえ、まだまだあります。まずはその企業、業種について更に研究します。だって履歴書で落とされたら無駄だろう? と、言われそうですが、そう思うなら最初から応募しなければいいのです。ぜひ面接まで行きたい、行くのだ。と、強い意志で送ったのなら、そうなることを前提に行動しなければ。もし、面接になった時、当然あなたに何ができるのか、できそうなのかが一番の問題なのですから、いくら付け焼刃でも何の知識も無いよりは、少しでもその業界の用語や同業他社の名前ぐらい知らないとお話になりません。ああ、この人は職が欲しいだけで、当社や業務にはあまり興味が無いのだな、ということは少し話をすれば見破られてしまいます。 同じ見破られるのでも、前向きに調べた形跡があるのと、何にも知らない状態では言わずもがな。 「死ぬときも前向きで」の心境ですよ。

その会社までの通勤のシュミレーションをする、などもいいのでは無いでしょうか。かなりの確率で通勤の時間や交通手段などの質問を受けることは多いのですが、その際「バスで20分ぐらいです」の返事で終わるよりは、私は「実際に平日の朝この辺まで来て見たのですが、朝のラッシュで20分ほどの道のりも30分かかりましたので、ご採用いただけましたらもう少し早く家を出て、少し早いのですが8時30分には会社に付くようにしたいと思います」なんて事を言いました。どうでもいいような質問にやる気を覗かせるのです。だって、その会社でどう働けるかはまだ未知数なのですから、せめて業務に関係ない部分ぐらいが自信を持って言い切れる部分ではないですか。そんな部分を何気なく流してしまうのは勿体無いですから。

そこまでするのかって? ええ、やりましたとも!! だって採用されたかったから。

それとしっかり新聞を読みましょう。予期せぬ一般試験などがある場合もありますし、会話の中でごく最近の話題が出ることも多いので、「ああ、そうですか」なんて返事はもってのほか。後日面接の話題のときもふれるかもしれませんが、「また昨日公務員の不祥事があったようだね」などと面接担当者が質問とも独り言ともとれるような発言をしたとして、「はあ、そうですね」で終わるのと、「ええ、どうして自分の働く職場の仲間の足を引っ張れるのでしょうね。最近電気代が高いと思ったらお前が遅くまで仕事してるからだったよ、なんていうことが発覚したほうがよっぽどかっこいいし、そうしたいと思いますよ」なんて答えたほうがどれだけやる気を暗にアピールできることでしょう。せこい?みみっちい? 私は採用されるためにこれだけの武装をして面接に行っているのです。お茶を飲んで世間話に行っているのではないのです。その会社の面接はそれが最初で最後の一発勝負なのです。せっかくいろんな武器を持って望むなら全部ぶっぱなして来ましょう。どうせ知識武装ならすぐまた臨戦態勢に入れるじゃないですか。

どこまでも食い下がる2006年10月31日 23:19

職歴を更に後回しにし、私が実際にやった数々のしょぼいけれど、そうせざるを得なかった。そこまでしても面接までこぎつけたかったという内容を書きます。

まねするもよし。

俺はこんなみっともない真似だけはしたくない!と孤高の獅子となるもよし。

どう感じるかは人それぞれ。でも俺はこうしました。自分のために。

応募の食い違いを利用:ハローワークに求人を見つけたら、会社の内容を知るために必ずHPを確認しますが、その際「求人情報」を掲載している企業が多く、ハローワークと微妙に募集内容が違います。私はこの違いが企業の本音の部分だと思います。だってわざわざ違う内容にする必要はないはずですから。一番多いのがやはり「年齢」です。ハローワークには年齢不問と記載してあっても、自社のHPにはしっかり35歳迄、なんて書いてあります。当然こっちが本音だと思うのですが、私のように「わらにもすがる思い」の求職者は受け入れてもらえるほう、つまりハローワークから応募するわけです。ハローワークを経由するメリットは、企業側にもなぜ採用しなかったのかを回答する義務があるので、応募されれば一応面接までこぎつける可能性が高くなります。 この逆もありで、ハローワークでは応募期限があるので、一度期限が来てしまうと担当者がもう一度更新?か再登録にいくみたいでその間募集が掲載されない期間があったりします。ところが自社HPだと随時募集、となっていたりするので当然ライバルの少ない時期にキッチリ目立つように応募します。これも継続的にHPを見ているちっちゃなテクニックの一つです。

履歴書の郵送に関しても一計:履歴書を買ったら付いてくる封筒に3つ折にして切手を貼って投函。は絶対しませんでした。ただでさえいろんなハンデがあるのに「普通」のことをしていてはいけません。「この人こんなことまでして受かりたいのかね」なんて担当者が鼻で笑うぐらいでちょうどいいのです。だってそうなんだもん。ということで、履歴書は折らずに入る大きい封筒で送る。 あっ!その前に、履歴書って半分に折るとB5サイズのものが一般的でしたが今は半分でA4のサイズのものがありますのでそっちのほうが当然大きい。つまりほかの人の履歴書と一緒になっても必ず目立つので、探してでも大きいのを買いましょう。 それをA4サイズの封筒に折らずに入れる。 おっと、この時も大事な私の履歴書ですという雰囲気を演出するために透明ファイルに大事にはさんで封筒に入れましたよ。 それを郵便局に直接持っていって速達で送る。これだけでなんか熱意のかけらでも伝わればと思います。挙句に私がしたのは郵便局で売っている各種記念切手の「目立つデザイン」の切手を貼りました。鉄腕アトムやウルトラマン、ミッフィーとか寅さん等ほんの少しでも目にとまって、ユニークな人物と思ってもらえたらラッキーじゃないですか。やらないところには何もおきません。

直接持っていく:というのもやりました。「ちょっと近くに仕事できたもので」なんて営業の最大の利点を生かして。これは以前も書いた「会社の雰囲気を直接感じ取れる」メリットもあるので一石二鳥です。わざわざ持ってきた熱意の有る自分をアピールするとともに会社の様子も分かる。できる人にはやってみる価値はあるのでは?

期限を逆利用:応募の期限は大体週末か月末が多いですね。よっぽど急ぎの求人で無い限りはきりのいいところで区切って、と考えるのが一般的みたいです。転職に動いているときって大抵いつも何社かの候補を秤にかけているのでなかなか決心が付かず締め切りぎりぎりになるのもしばしば。そんなときはわざと担当者に電話をかけて、今日までとの事ですが、今夜送るので到着が遅れそうなのですが。と聞いて、間に合いませんからダメですといわれたことはありませんでした。もちろん企業の考え方なので、ルーズと判断されることもあるでしょうから一概には言えませんが。金曜締め切りの場合は担当者も多少の配送遅れなども見越して月曜到着分までは考えにいれてくれていることがあるように思いました。

それと、募集要綱に採用担当者の名前がある場合は必ずその方の名前まで宛名に書き入れる事。大きな会社になると会社名だけで「履歴書在中」も書かないと担当に届くのが遅れることも十分に考えられます。本当に転職したいのなら細心の注意も必要です。

つづく

学歴 職歴 志望動機2006年10月30日 22:43

履歴書において最も重要な部分。 求人企業に自分を「必要」と感じていただく部分ですね。

よっぽど特殊技能でもないかぎりは、この部分をいい加減に書いた履歴書で面接にこぎつけることは難しいでしょう。 まだ会ったことも無い人をわずかな文章にて判断し、一緒の仲間として働くための第一段階です。企業の担当者も細心の注意を払うところです。

まず学歴。 よっぽどの事情が無い限り小中学校を詐称する人はいないでしょうが、もちろん正直に書くことは大切です。重要視するのは何を学んできてそれが会社にどう生かせるかを知りたいわけですから、そこに重点を置いて書きます。ただ「○○大学 経済学部卒業」と書くよりは「○○大学 経済学部卒業 在学中特に流通業の経営について学び、卒論は(流通業と日本の経済)」のように簡単にアピールを入れることも必要かと思います。 ここは「余計な事書くな、聞きたきゃこっちで聞くよ!」という担当者の場合もあるのでちょっと賭けの部分もありますが、中年の転職なら熱意でクリアできるでしょう。

職歴。 市販の履歴書に書ききれる(初めての転職の場合など)時はそれでもいいのかもしれませんが、2、3社以上になるととても書ききれなくなります。 私の場合もそうでしたので、別紙に職歴としてまとめました。 パソコンで時系列に書式をまとめて見やすくし、各々の会社で携わった業務を中心に詳しく。職歴の書き方については別にまた書きたいと思います。なにせ一番大事な部分ですから。

志望動機。 履歴書では小さな枠にされていますがだからこそ目を引く必要があります。いわゆるキャッチコピーの部分。間違っても「貴社の業務が自己の適正に合うため」などという文章を書いてはいけません。面接のときに動機として改めて聞かれる事も多い部分なので短くも的確に情熱が伝わるような言葉が望ましいでしょう。「15年間の企画営業の経験が御社の売り上げアップに確実に繋がる確信を持っております」「今まで望んでいても部署が違いできなかった業務が今回の求人で募集されていました。この業務のために資格取得をすべく学校にも通っておりますのですぐに戦力になれます」ぐらいのアピールは必要です。嘘はつかずに、でもできるかぎり大きく表現することが大事です。

つづく